おはようございます。
大浜小学校は、明治４年(1871年)２月に開校されました。今年が１５０周年目です。人間に例えると次の２月で１５１歳の誕生日を迎えます。碧南市では、一番の年寄り、いや歴史のある小学校です。１５０年の歴史の途中には校舎を何回も立て直しました。大きな地震や台風の被害もありました。戦争に巻き込まれて大浜小学校の名称が変わってしまうことだってありました。それでもこの１５０年間、場所を変えずに大浜小学校がこの地区の文化の中心として存続してきたのはとても価値のあることです。みなさんはその歴史の一員であることを誇りに思ってください。

ところで、世界で一番大勢の人に歌われている歌は何だと思いますか？
………正解は、「ハッピーバースデー」です。世界には約７９億の人がいて、毎日誰かの誕生日に歌われるからです。実は「ハッピーバースデー」という曲は今から１３０年ほど前にアメリカでつくられたそうです。原曲は「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」ではなく「グッド・モーニング・トゥ・オール」という歌でした。「すべての子どもたちにすてきで幸せな朝を」という願いが込められていたようです。１５０年前に大浜小学校をつくった人たちも、きっと大浜小学校に通うすべての子どもたちがすてきで幸せな人生を送ってほしいと願っていたのに違いありません。今日もみんなと「おはようございます」が言えました。すてきな朝の挨拶が今日も明日もできること。…そんな当たり前の幸せをこれからも大切にしていきたいと強く願います。
　
さて、次の学校創立を盛大に記念するとしたら、５０年後の２０７１年の創立２００周年です。５０年後はどんな世の中になっているのか想像するだけでワクワクします。コロナウイルスなんて忘れ去られていることでしょう。宇宙旅行を体験している人もこの中にはいるかもしれません。残念ながら、私を含めここにいる大人の多くはその場にはいられません。しかし、ここにいる４〜６年生のみなさん全員が元気にどこかで大浜小学校創立２００周年を祝ってくれると期待しています。


令和３年１１月２７日　大浜小学校長　石川政仁