卒業式 はなむけのことば

「はなむけのことば」  (卒業証書授与式 校長式辞)

卒業する113名のみなさん、おめでとうございます。先ほど、卒業証書を手渡していたときには、一人一人のしっかりした態度に、頼もしさを感じました。こんなに立派なみなさんを送り出すことを、私も、先生たちも、とても誇らしく思っています。

新しいランドセルを背負い、初めて大浜小の校門を通った日のことを覚えていることでしょう。何もかもが新鮮でどきどきワクワクしながら小学校生活をスタートしたことと思います。それから6年間、みなさんは、雨の日も風の日も、そしてコロナ禍においても仲間と学校に通い、心も体も大きく成長して今ここにいます。

特に最後の1年間のみなさんの活躍には目を見張るものがありました。学年目標「 繋ぐ 〜未来に向かって〜 」のもと、通学班や児童会・委員会活動などでは高いリーダーシップを発揮して、学校生活をよりよくするために、最高学年として立派に役割を果たしてくれました。そんなすばらしいみなさんも、4月から中学生になります。

そこで卒業にあたり、みなさんへのはなむけとして一つのことを伝えたいと思います。それは、「自分のことが好きな大人になってほしい」ということです。大浜小学校では、子どもたちに自己有用感をもって成長してほしいと考えて、いろいろな場面で先生たちはみなさんと生活してきました。クラスで自分の役割に全力で取り組む。他の人の意見や考えに耳を傾け、影響し合う。低学年とのペア活動や学習リーダーもその取り組みの一つです。自己有用感とは「自分が人の役に立てていて充実しているという気持ち」のことです。自己有用感をもつことが「自分は存在する価値がある。自分は自分でいいんだ」という気持ちにつながり、自分を認め、許し、納得し、大切にする人間に育つという願いが込められているのです。みなさんの中に、今の自分に100%満足している人はまずいないと思います。でも、大浜小学校で身に付けてきた自己有用感をこれからも大切にしていけば、きっと今まで以上に自分に満足できる大人になると信じて疑いません。

ご家族のみなさま、本日は誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。この6年間、さまざまなご協力をいただきましたことに、厚くお礼申し上げます。これからもお子様が健やかにたくましく成長されますようお祈り申し上げます。

また、ご来賓の杉浦PTA会長様にはご多用の中、ご臨席をたまわりお礼申し上げます。卒業生に対するこれまでのご支援に対してあらためて感謝申し上げます。


卒業生のみなさんのこれからの活躍と健闘を信じています。名残は尽きませんが、みなさんの輝ける未来をお祈りして、式辞とします。

令和4年3月18日 大浜小学校長 石川政仁

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